「岩首談義所」

村山 凜太郎さん
記事編集:新潟大学smart DESIGNE-i
今回ご紹介する「佐渡人」は、岩首談義所の村山凜太郎さん。

村山さんは、新潟県十日町市出身。高校生の時にまちづくりに興味を持ち、地域おこしについて学ぶため、東京の大学へ進学されました。現在では佐渡に移住し、地域おこし協力隊として岩首集落を拠点にご活躍されています。
「自然いっぱいな佐渡」
佐渡に移住したきっかけは大学の実習。山と海に囲まれた佐渡の自然豊かな環境に魅了され、毎年佐渡に通うようになったそう。そして2021年4月に佐渡に移住し、岩首集落を拠点に様々な活動を行っています。


「棚田の保全」
「棚田は、一般的な田と比較して生産性や効率性が低く、手間がかかる場合が多いため耕作放棄されやすい農地です。その一方で、棚田には美しい景観を持つ面があり、ここに棚田を保全し、残していく理由があります。」と村山さんはおっしゃいました。
棚田の保全には必要なものが多くありますが、第一に考えるべきは集落の農家の方々です。そこで、岩首談義所では、観光客の受け入れによる集落の活性化とともに、集落の方々と観光客とのより良い関係性を構築するルール作りに取り組んでいるそうです。


「保全のための活動」
そんな村山さんが所属している岩首談義所では、棚田保全のために「体験事業の受け入れ」「お米の販売」など様々な活動を行っているそうです。 「体験事業の受け入れ」では年間約600人程の学生を受け入れていたそうで、「お米の販売」については「岩首昇竜棚田米」としてブランド化を目指しているとのことでした。


「美しい佐渡島を守るため」
山や海、棚田をはじめとした豊かな自然を持つ佐渡島。そんな佐渡島を守るにあたって、地域に入って活動していく際のポイントや棚田のリアルなところまで語っていただきました。
村山さんは、岩首昇竜棚田にある耕作放棄地の一部を活用して、棚田の景観を活かしたキャンプサイト事業を計画しており、実現に向けて試行錯誤しているとのことでした。
私達新潟大学smart DESIGNE-iも耕作放棄地を活用したキャンプサイト事業を構想しています。村山さんから語っていただいた悩みと私達の事業の課題とは共通しているものが多く、この取材がよい刺激となりました!