「Brillian(さどのめぐみっ茶)」

片岡 悦子さん
片岡 絢さん
記事編集:新潟大学smart DESIGNE-i
今回紹介する佐渡人は、野草のブレンドティーを製造・販売するショップ「さどのめぐみっ茶」を運営する、Brillianの片岡悦子さんと片岡絢さん。


お二人とも長崎県出身ですが、母である悦子さんが2012年に佐渡に移住したのをきっかけに2年後、息子の絢さんも佐渡に移住。二人三脚でBrillianを育ててきました。
「佐渡の自然を活かして」
悦子さんが長崎から佐渡へ移住するきっかけとなったのは、佐渡の友人宅での長期滞在だそうです。農業で生活を営んできたからこその人間らしい生活であったり、四季で色を変えてゆく自然であったりに魅了されたのだと語ってくれました。
佐渡へ移住した悦子さんは、佐渡への愛着がどんどん増していく中で、佐渡の野草に詳しい女性に出会います。この出会いが転機となり、佐渡に芽吹く“野草”を使ってブレンドティーをつくり始めたことが「Brillian」のスタートでした。


「また選んでもらえるお茶を」
Brillian立ち上げから7年目となった現在は、機械の導入による効率化もはかられました。しかし、「買って、開けて、飲んで、また選んでいただくまでがお茶づくり」という信念につながる工程は決して手間を惜しみません。


「野草は佐渡に自生する100%天然のものを、1つ1つ手で摘みます。」
「焙煎後の粉ふるいは最低でも3回繰り返すことで、雑味がなくなり舌触りも柔らかになるんです。」
「パッケージは、お客様の声を聞き、素材や色から形まで、何度も変更をしました。」
このように、お茶に対する思いは記事に書ききれないほどです。
実際にいただいてみると、野草の香りがやさしく広がって非常に飲みやすく、野草を使ったブレンドティーの魅力を伝えたいという強い思いが節々に感じられました。
「魅力の発信」
佐渡と野草を愛し、その魅力を自らの手で発信していくことに情熱をかけるお二人。ふわっと香る野草の香りにいやされながらも、静かに、でも確かに感じる思いの強さに、心が動かされました。
私たちは新潟大学smart DESIGNE-iのプロジェクトとして、耕作放棄地を活用したキャンプ場を構想しています。キャンプ場利用者が、野草茶を飲んだり作ったりすることのできるワークショップを開催することで、より佐渡の自然を感じてもらうことができるのではないかという、キャンプ場の新たな可能性を見出すことができました!