「東京農業大学」

鈴村 源太郎 教授
山田 崇裕 准教授
記事編集:新潟大学smart DESIGN-i
今回紹介する「佐渡人」は、東京農業大学の鈴村源太郎教授と山田崇裕准教授です。佐渡島での農村ワーキングホリデーの歴史や今後の展望などについてお聞きしました。

国際バイオビジネス学科
鈴村 源太郎 教授

国際バイオビジネス学科
山田 崇裕 准教授
「佐渡島農村ワーキングホリデー」
日本で農村ワーキングホリデーが始まったのは1997年。2000年代後半頃の長野では、年間500人という大規模なワーキングホリデーが行われていたそうです。「佐渡の自然を感じながら農業を体験してほしい」と佐渡市から鈴村教授に声をかけたのをきっかけに、佐渡でもこの農村ワーキングホリデーが始まりました。


受け入れ先により仕事内容は様々です。
「学生による農村ワーキングホリデー」
当初、初対面の人を家に泊めることに抵抗のある農家の方が多かったそうです。そこで、学生なら農家の方も受け入れやすいのではないかと考え始まったのが、佐渡島ならではの「学生」農村ワーキングホリデーです。
このワーキングホリデーに参加した学生の皆さんは、実際に農家さんやその現場に触れてみないとわからないことが沢山あったことに気づかされ、大学の座学で学んだものがより深まったと話してくださいました。


「今後の展望」
現在の活動は、小規模の家族経営向きであり、果樹栽培などを行っている地域では取り組みやすいことが確認されているようです。今後はそういった地域を中心にこの取り組みが広がっていけば良いと鈴村教授はおっしゃっていました。
農家と学生、この農村ワーキングホリデーがお互いにとってよりよい取り組みとなるよう模索しているそうです。
また、農村ワーキングホリデーについてだけでなく、農業の抱える様々な課題についてもお話を伺うことができ、農業の未来を考える姿勢に感銘を受けました。農村ワーキングホリデーなどの取り組みによって、多くの人に農業の良さを伝え、課題を解決していくことを目標にしていると話していただきました。


「新潟大学smart DESIGN-i×東京農業大学」
私たちは新潟大学smart DESIGN-iのプロジェクトとして、耕作放棄地を活用しキャンプ場の運営を構想中です。
今回取材させていただいた農村ワーキングホリデーでの学生の受け入れをプロジェクト構想に取り入れることで、事業展開のさらなる可能性となるのではないかと感じました。